声帯にタコのような小さく硬い突起ができ、声がかすれ、高い声が出にくくなります。声帯ポリープと同様、声の使いすぎが原因で、高い声を出す女性や大声でしゃべる子どもに多くみられます。無理に声を出し続けると結節がしだいに固くなり、手術が必要になります。
声帯ポリープ
声帯の縁に小さな球状の腫れ物ができ、声がかすれて大きな声が出せなくなります。声の使いすぎが原因で、中年の男性や低く大きな声を出す職業の人、カラオケで何曲も歌う人に多くみられます。喉頭炎にかかっていると起こりやすく、ポリープが大きくなると呼吸困難になる場合もあります。
喉頭がん
喉頭部に発生したがんが声帯を障害することにより嗄声になります。肺がんや食道がんが周囲に広がって声帯に行く神経を傷害するために嗄声になることがあります。
橋本病(慢性甲状腺炎・甲状腺機能低下症)
免疫の異常によって、甲状腺に慢性の炎症が起こる疾患です。初期の症状は甲状腺の腫れだけですが、炎症が進み、甲状腺の働きが落ちると甲状腺機能低下症が起こる場合があります。元気がなくなったり、声のかすれ、低血圧、皮膚のカサつき、むくみ、生理不順、記憶力の低下などの症状があらわれることがあります。20歳代後半から40歳代の女性に多く発症します。
風邪・インフルエンザ
風邪やインフルエンザに感染することによって喉頭に炎症が起きる喉頭炎では、粘膜が赤く腫れ上がってのどの痛みや咳、声がれが起こり、くしゃみや鼻汁、頭痛、発熱、だるさなどの症状をともないます。多くの場合、風邪やインフルエンザが治れば喉頭炎も治ります。
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