体の中に入ってくるカルシウムより、出て行くカルシウムのほうが多ければ、当然骨のカルシウム量は減っていくことになります。すなわち、体のカルシウム貯蔵庫である骨から、どんどんカルシウムが出て行くことになるのです(収支がマイナスに傾く)。 逆に、入ってくるカルシウムのほうが多ければ、骨を増やすことが期待できます(収支がプラスに傾く)。 また、ピークボーンマス(人の一生のうちで最大の骨量)を若い時期にできるだけ高くすることが大切です。
たとえて言うなら貯金が100万円あった場合と70万円しかない場合に、同じようにお金を使っていったら先になくなるのは70万円しかなかった方です。骨量でも同じことが言え、骨の貯えが多ければ多いほど、閉経・加齢などにより骨量が減っていっても余裕があるのです。
若いころのカルシウム貯金が少ないと、何らかの影響でカルシウムが減った際に、骨粗鬆症になることがあります。骨量を維持するために、しっかりとカルシウムを摂取することも大切です。