汗が病的なほど異常に出るのが多汗症です。多汗症は、大きく分けると局所性多汗症と全身性多汗症があります。局所性多汗症は、汗をかきやすい体質に精神的な影響が加わったものがほとんどです。全身性の多汗症も多くは体質的なものですが、原因となる疾患が潜んでいる可能性もあります。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
のどぼとけの近くにある甲状腺から、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるのが甲状腺機能亢進症です。全身に大量の汗をかく他、甲状腺の腫れや手の震え、疲労感や体重の減少、さらに眼が突き出るなどの症状があらわれます。20〜30代の女性に多い疾患です。
更年期障害
閉経の前後、約10年間をさす更年期を迎えると、女性ホルモンのバランスが急激に変化し、心や体にさまざまなトラブルを引き起こします。症状には、ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、多汗をはじめ、肩こりや疲れ、だるさ、イライラや不安感などがあります。
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自律神経失調症
ストレスなどが原因で自律神経が乱れ、心や体に不調があらわれます。不安や緊張、抑うつなどの心のトラブルや、多汗、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状があらわれます。あらわれる症状は人によって大きく違うのが特徴です。
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