血行不良を改善するために、栄養も大切です。例えば、血行を促す栄養素はビタミンEで、アーモンドやクルミ、たらこなどに多く含まれています。また不飽和脂肪酸のDHAやEPAも血行を促進する作用があります。これらは背の青い魚(いわし、あじなど)に多く含まれています。
そして筋肉の元となるのはたんぱく質です。肉類、魚類、豆腐や納豆などの大豆製品に多く含まれています。
また、カルシウムやカリウム、マグネシウムといったミネラルは、筋肉の働きを助ける役目があります。
これらは体内で相互に作用しあって働くので、バランスよく摂ることが大切です。食事を見直して、不足を補うようにしましょう。
ストレッチなどで血行を良くする
こりを感じたら、首の筋肉のストレッチをしましょう。腹式呼吸をしながら前後左右に無理なく伸ばせるところまでゆっくりと首の筋肉を伸ばします。伸ばせるところまで伸ばしたら、その状態を20~30秒間保って元に戻します。また、肩甲骨周辺の筋肉をほぐすような肩甲骨ストレッチも首や肩のこりに効果的です。
体に負担が少なく、全身の筋肉をバランス良く使う運動を、少しずつでも行うようにしましょう。ウォーキングやサイクリング、ストレッチ、ラジオ体操なども良いでしょう。
首や肩を冷やさない
夏のエアコンによる冷やし過ぎや、冬の寒さに身を縮める筋肉の緊張は、こりの原因となります。冷気をなるべく避け、冷えてしまったときは、蒸しタオルやカイロなどを使って首と肩を温めましょう。
仕事の環境を見直す
パソコンの画面との距離を40cm以上離し、目線が下になるように位置を調節し、背筋を伸ばして椅子に深く腰掛け、キーボードは自然に手を置いたときに、ひじの角度が90〜100度くらいになるようにすると体に負担が少なくなります。
デスクワークが続く場合は最大2時間を目安に1回は休憩をとり、伸びをするなど適度に体を動かすようにしましょう。
/navi/upload/navi_kizi_kubinokori/img_04.png 首のこりの対処法 自宅でのセルフケア
デスクワークなどにより同じ姿勢を長時間続けることで首がこってしまっている場合は、日常生活のなかで入浴や睡眠、休養などに十分注意することで解消できることが少なくありません。
また、筋力をアップすることで、血行が促進される上に、楽に正しい姿勢を保つことができるようになります。首の筋肉を鍛えて、こりが起こりにくい体を作りましょう。頭を右側に傾け、左の手のひらを左側頭部に当てます。左手で頭を押し、それに逆らって頭を戻そうとするトレーニングを、左右交互に心地よく感じる程度に繰り返すと良いでしょう。毎日行う必要はなく、一日おきなど負荷と休みを繰り返す方が筋肉は効率よく鍛えられます。
また、首や肩の周りを動かす、入浴するなどにより血流を良くしたり、市販の薬を使ったりすることでも症状の改善が期待できます。
効果的な入浴で血行を良くする
ぬるめのお湯に胸の下までゆったりと浸かりましょう。こっている部分にシャワーで温める方法も効果がありますが、湯船で体の芯から温めると血行がよくなります。半身浴をしながらストレッチをすると、筋肉がほぐれ、さらに血行がよくなります。
また、温冷交代浴(体を温めるのと、冷やすのを交互に行う入浴法)もおすすめです。ぬるめのお湯にじっくり浸かって体を温め、次に湯船から出て少し冷たいシャワーを手足から肩にかけ、再びぬるめのお湯に入ることを3~4回繰り返します。血管の拡張と収縮を繰り返すことになるので、効果的です。
ほど良い刺激のマッサージを受ける
痛みを感じるほどのマッサージは、筋肉に余計な緊張や局所的な疲労を与えたり、小さな傷をつけてしまうことがあります。周囲の人にマッサージをしてもらう場合や、自分で行う場合は、さする、軽く押す、もむ程度の軽い刺激にとどめておくのがいいでしょう。
市販の薬を使う
首のこりや肩こりの緩和には、鎮痛消炎成分であるインドメタシンやフェルビナクなどを配合した外用鎮痛消炎薬(貼付薬、ゲルなど)を用い、頭痛や頭が重い感じが伴う場合はイブプロフェンなどの成分が配合された鎮痛消炎薬を服用するのも効果的です。
さらに、ビタミンB1、B6、B12などの有効成分を配合したビタミン剤やこれらにビタミンEを含むものも、肩こりや腰痛、眼精疲労、神経痛、手足のしびれに効果があります。
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医療機関の受診
自宅でのセルフケアをやっても首や肩に痛みやこりが残る場合や、首や肩のこりだけでなくしびれや麻痺も感じるような場合は、他の病気が潜んでいる可能性があります。主治医や整形外科の診察や治療を受けましょう。