食べすぎ飲みすぎやストレス、ウイルス、ピロリ菌の感染、食中毒、アレルギーなどが原因で胃の粘膜がただれ、みぞおちが突然キリキリと痛むことがあります。胃の機能低下による膨満感、吐き気や下痢をともなうこともあり、ひどい場合は嘔吐や吐血、下血を起こすこともあります。多くの場合、安静にしていれば2〜3日で治まります。
慢性胃炎
原因の約8割がピロリ菌の感染によるものですが、その他、非ステロイド性抗炎症薬の副作用や慢性的なストレスなども原因になると考えられています。胃の粘膜が弱まり、炎症が繰り返されて治りにくくなっている状態です。突然胃痛や吐き気が起こり、膨満感、胃もたれ、胃痛、胸やけ、吐き気、げっぷなどの症状が慢性的に繰り返され、胃潰瘍に進行することもあります。
胃下垂・胃腸虚弱(機能性胃腸症)
胃が正常な位置より垂れ下がった状態が胃下垂です。自覚症状がなければ胃下垂そのものは疾患ではありません。しかし、あまり垂れ下がりすぎると胃のぜん動運動が正常に行われなくなり、胃腸の働きが低下します。これが胃腸虚弱で、膨満感や胃もたれ、吐き気、便秘などの症状があらわれます。
過敏性腸症候群
精神的ストレスや情緒不安定などが原因で、腸のぜん動運動に異常が起こり、腹痛をともなう慢性的な下痢や便秘などを引き起こします。ときに下痢と便秘が交互に起こることもあります。何週間も下痢が続いたり、一時的に治まり、その後再発するという現象を繰り返すこともあります。なかでも便秘が症状の中心となるようなときに、膨満感が起こりやすくなります。
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腸閉塞(イレウス)
腫瘍や腸の動きの障害、腸のねじれなどによって、腸が詰まり、そこから先に腸の内容物が運ばれていかない状態です。腸に便やガスが溜まり、腹痛、お腹の張り、吐き気や嘔吐といった症状がみられます。
巨大結腸症
大腸のぜん動運動をコントロールする神経が機能しないために、便の通過が滞り、その部分の腸が異常に拡がってしまう疾患です。がんこな便秘が起こりお腹全体が張って、嘔吐や食欲不振をともないます。原因の多くは先天性で、主に新生児期に発症します。風邪などと間違えて適切な処置をしない状態が続くと、栄養障害を起こし、危険な状態になることもありますので、注意が必要です。
大腸がん
大腸がんの多くは、初期の場合は検査を受けないとわからない血便が出るくらいで、ほとんど自覚症状がありません。進行すると目で見てわかる血便になり、さらに腹部にしこりを感じたり、便が細くなったり、頑固な便秘や下痢、腹痛といった便通異常などの症状があらわれることがあります。便秘が起こると、膨満感を感じるようになったり、弱い音のおならが出るようになります。