ハウスダストや食べ物などの原因物質によって引き起こされるアレルギー疾患です。乳幼児期では、顔や頭、耳などの皮膚がジクジクして赤く腫れ、小児期以降では皮膚がカサカサに乾き、硬くなります。強いかゆみをともなうため、かくことで細菌に感染して悪化することがあります。思春期ごろに治まる人が多いのですが、成人以降も続くと慢性化することがあります。
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じんましん
特定の食べ物をはじめ、薬や植物などが原因として挙げられていますが、じんましんは明らかな原因が不明なものが多いです。大きさが不ぞろいで不均一なものが多く、出現後数十分から数時間の経過で跡形もなく消失します。多くの場合は強いかゆみを伴います。
皮膚の赤い盛り上がりは直径数ミリのものから、広範囲の地図状に広がるものまであり、しばらく時間をおいてからまたあらわれることがあります。
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水虫・白癬症(はくせんしょう)
カビの一種である白癬菌が足の裏や手について感染すると水虫、体の表面や頭皮などに入りこみ感染すると白癬症と呼ばれます。足の裏では小さな水疱ができたり、指と指の間が赤くなり、皮がむけ白くふやけたりして、強いかゆみをともないます。手では手のひらの皮が厚く硬くなり、皮がむけ、ひび割れてくるので、手湿疹や手荒れと勘違いすることも少なくありません。体にも赤いブツブツや赤い輪があらわれることも多くあり、頭皮では毛穴が赤くなって腫れ、患部の毛が抜けることもあります。
接触性皮膚炎(かぶれ)
特定の物質に触れたことで起こる皮膚炎のことです。赤ちゃんのいる家庭では一番身近なのが、オムツかぶれです。これは尿や便のアンモニアが原因となる刺激性接触性皮膚炎で、触れてから数時間後に炎症を起こします。その他、油や洗剤、石鹸などでも起こる場合があります。これとは別に、アレルギー物質に触れることで炎症を起こすアレルギー性皮膚炎があります。貴金属や化粧品、漆(うるし)や銀杏(ぎんなん)などに触れることで接触しなかった部位も含めて皮膚が赤くなり、ブツブツや水疱ができたりするもので、かゆみの強いものと、ないものがあります。
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手湿疹
水や石けん、洗剤の刺激などによって起こる手あれのことです。主な症状は、肌の乾燥や小さなブツブツの発疹、ひび割れなどです。きき手の親指や人差し指、中指などよく使うところから症状があらわれ、手のひら全体に広がっていきます。水仕事の多い主婦に多くみられるため、主婦湿疹とも呼ばれています。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
皮脂の分泌異常や細菌感染などが原因で起こります。主に皮脂の分泌が盛んな頭や顔、胸、脇の下が赤くなり、粉が吹いたような状態になりますが、かゆみはそれほど強くありません。頭の場合にはカサカサになった大きなフケが頭皮に大量に発生し、頭の臭いが強くなることもあるので、洗髪不足と誤解してしまうことも少なくありません。顔の場合には、脂ぎった顔、あるいは粉を吹いたようなバサバサの赤ら顔になります。
あせも
汗腺の出口が詰まり、汗腺の出口とその周辺に汗が溜まって起きる炎症です。多くは赤みを帯びた小さな発疹ができます。汗をかきやすい額やわきの下、ひじや膝の裏側に多くみられます。汗をかきやすい夏はもちろん、暑すぎる暖房や厚着などによって、冬にもみられます。乳幼児に多い疾患ですが、大人にもできることがあります。